花丸「オラはハッカー3」

オラはハッカー, ラブライブ!サンシャイン!!, りこまる

こちら前作です。(by 管理人
 
 
4: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 16:54:48.42 ID:0pPy8UwO
花丸「未来ずら〜」

 

善子「ふっふっふ。フォトショップを使えば…ギラン!」

ルビィ「ルビィの顔がでっかくなった!」

善子「画像加工は生配信者なら出来ないとね」

花丸「オラもやってみたけど、違和感あるずら」

ルビィ「ピギィ。ルビィの顔が四角に…」

善子「ったく。トリミング、ド下手?ほら、見てなさい」

花丸「ありがとう、善子ちゃん」

善子「ヨハネ!」

花丸「」カタカタッターン

花丸「データの破壊、成功ズラ」

 

5: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 16:55:18.39 ID:0pPy8UwO


 

レポーター「本選出場を決定したチームは…こちら!」

デンッ!!!

モニター: 3位 PUSH FUN
モニター: 2位 ダブルマーメイド
モニター: 1位 マット・ミート・シープ

曜「あった…ダブルマーメイド、あったよ!」

千歌「や、やった。ラブライブに出れるんだ!」

曜「あはは、嘘みたい…」

千歌「嘘じゃない!」

千歌「やったんだ!私達、アキバドームに行けるんだ!」

ワーワー!!

男「…」

 

7: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 16:55:55.07 ID:0pPy8UwO


 

ガラッ

梨子「ただいまー」

花丸「ただいまって…オラの部屋ずら」

梨子「東京に戻ってたから、疲れたよぉ」ボスッ

花丸「ちょ。オラのベッド」

梨子「あ。小説増えてる。いいね、いいね」ガサゴソ

花丸「それ、オラまだ読んでない…」

梨子「花丸ちゃん、静岡で一番美味しいお茶ー」

ベシッ

花丸「やめるずら」

梨子「へへへ。はい」

 

9: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 16:57:00.62 ID:0pPy8UwO

 

梨子「で、呼び出した要件は?」

花丸「梨子ちゃんに頼まれていた、事故にあった前任のPCの解読」

梨子「進捗あった?」

花丸「でなきゃ呼ばないよ。サルベージ完了したずら」スッ

梨子「HDDに入れてくれたのね。ありがとう」

花丸「暗号化も解除したから、全部見れるよ」

花丸「結構時間かかって、申し訳なかったずら」

梨子「警察の捜査データも入っているんだもの」

梨子「簡単にハックされてたら、困りもんよ」

花丸「…ハック…ね」

梨子「ん?」

 

10: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 16:57:38.53 ID:0pPy8UwO
梨子「何か気になる事でも?」

 

花丸「うん」

花丸「…どうやら、送ってくれた前任のPCなんだけど」

花丸「クラッキングを受けてたみたいなんだよね」

梨子「なんですって?」

花丸「サルベージに時間がかかったのが、それなんだけど..」

花丸「データ改ざんを試みた形跡が、9個のファイルに残ってて」

花丸「うち3個、復旧不可能で意味消失しちゃってたずら」

梨子「ふむ…」

 

12: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 16:58:11.11 ID:0pPy8UwO
花丸「ただ、警察案件のプロテクトは看破できなかったみたいで」

 

花丸「解析されたり、持ち出された形跡はなかったよ」

梨子「不幸中の幸いね」

花丸「ま、解析されてたら、逆に警察だとわかって…」

花丸「前任さんも、襲撃されずに済んだかもしれないけど」

梨子「…そうね」

 

13: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 16:58:55.43 ID:0pPy8UwO
梨子「何か怪しいデータは見つかった?」

 

花丸「復旧できたファイルの中には、ないね」

梨子「…そう」

花丸「おそらく、侵入したクラッカーは」

花丸「3個のファイルをクラッシュさせることが、目的だったんだと思う」

梨子「参ったわね…」

 

14: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 16:59:30.66 ID:0pPy8UwO
梨子「アクセスのログは?」

 

花丸「クラッカーが侵入したログが消された形跡はあったけど…」

梨子「…歯切れが悪いね?どうしたの?」

花丸「いや。今回のサルベージ、かなり危険だと認識してたから」

花丸「オフラインで行ったずら」

梨子「ふむ」

花丸「だから、アクセス解析は十分にできてないんだよね」

梨子「…下手にネットに繋がって、クラッカーにバレるのも危険だし」

梨子「懸命な判断だと思うわ」

花丸「…ごめんね」

 

15: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:01:42.47 ID:0pPy8UwO

 

梨子「 …じゃあ欲しいものは、既に闇の中ってわけね」

花丸「うーん。あ、でもちょっと怪しいと言われれば…」

花丸「ラブライブに関するデータに対して」

花丸「強いプロテクトと、クラッカーが壊そうとした形跡があったずら」

 

16: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:02:57.17 ID:0pPy8UwO
梨子「中身は?」

 

花丸「なんの変哲も無い、本選のスケジュールや会場のデータ」

花丸「ハックしないと手に入らないけど、そんなに重要じゃない」

梨子「なぜ強いプロテクトをが?」

花丸「さぁ?不明ずら」

 

17: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:03:44.59 ID:0pPy8UwO
梨子「なぜ強いプロテクトをが?」  → 梨子「なぜ強いプロテクトが?」

 

18: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:04:17.20 ID:0pPy8UwO
梨子「ラブライブか…うーん…」

 

花丸「まさか…知らない?」

梨子「公安の諜報員よ?女子高生の文化を調査してないと思って?」

花丸「テレビにも出てるし、流石にないか」

梨子「あと、うちのクラスにスクールアイドルいるし」

花丸「ダブルマーメイドだっけ?えっと、飛び込みの渡辺先輩と…」

梨子「高海さんよ。明日の本選にも出場するみたい」

花丸「へー。すごい。地方、勝ち抜いたんだ」

 

19: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:04:41.10 ID:0pPy8UwO
梨子「とりあえず、データ解析ありがとう」

 

梨子「wifi借りたいんだけど、いいかな」

花丸「ノートPC持ってきたんだね。ここで確認しちゃう?」

梨子「えぇ。ラブライブの裏を探るわ」

花丸「パスは、ヨハネ降臨ね」

梨子「korin?」

花丸「kourin」

 

20: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:05:10.26 ID:0pPy8UwO


 

梨子「…読めるデータに、不審な点はないね」カタカタ

花丸「だよね」カタカタ

梨子「ラブライブ関連も運営の金の流れを洗ってみたけど、真っ白」カタカタ

梨子「やっぱり、鍵となるのは意味消失したファイルよね」カタカタ

梨子「復旧は無理そう?」

花丸「今、トライしてるけど…無理だね」カタカタ

梨子「…そう」

梨子「ねぇ。このラブライブのデータ、古いけど。最新の、ある?」

花丸「それなら一応、昨日潜って取った。送ろうか?」

梨子「付き合わせたい」

花丸「オッケー」カタカタ

 

21: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:05:36.40 ID:0pPy8UwO

 

梨子「…うーん」

梨子「ざっと見てるけど」

梨子「予選を勝ち上がった子の名簿が、参加者欄に増えたぐらいか」

花丸「そうだね」

花丸「ん?来賓のところ。外務大臣が大会に来るんだ」

花丸「あと、外国の来賓も多いような…」

梨子「あぁ。テレビで見たんだけど」

梨子「ラブライブって、女子学生の活躍推進のサンプルモデルとして」

梨子「他国から、高く評価されているの」

花丸「へー」

梨子「女性教育の面で有名になるって、不思議よね」

花丸「スケールがでかいんだなぁ」

 

22: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:06:01.41 ID:0pPy8UwO


 

梨子「…だめだ。怪しい物が見つからない」

花丸「行き詰まってるね」

花丸「…そもそもラブライブだって、オラが怪しいと思っただけで」

花丸「前任が暗殺されかけた事件に繋がっているか、不明ずら」

梨子「そうね」

梨子「ヒントとなるのは、クラッシュしたファイルだろうけど…」

梨子「ラブライブが関係ないと決めつけるのはまだ早いわ」

花丸「うーん…」

梨子「花丸ちゃん。怪しいという直感ってすごく大事。信じましょう?」

花丸「…なんか、善子ちゃんみたい。今のセリフ」

梨子「よっちゃんは…まぁ、直感で動くよね」

花丸「直感というより、幻聴に導かれてるけどね」

善子「ヴェっくし!」

善子(…何者かが…囁いている?)

 

23: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:06:44.52 ID:0pPy8UwO


 

梨子「ふう。金、人、物…綺麗なもんね」カタカタ

花丸「ラブライブは一時期、学校との癒着も騒がれてたけど」

花丸「今は健全みたいだね」

梨子「そうね」

梨子「…もう夜も遅いし、今夜、泊まってもいい?」

花丸「ん?連休だし、構わんずら。夕飯も食べる?」

梨子「いいの?」

花丸「おばあちゃん、基本作りすぎるし。喜ぶと思うよ」

梨子「楽しみー」

 

24: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:07:43.34 ID:0pPy8UwO


 

花丸「電気消すよ」

梨子「うん」

花丸「おやすみなさん」

梨子「うん…」

パチッ

 

25: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:08:17.50 ID:0pPy8UwO
花丸「…」

 

梨子「…」

花丸「…」

梨子「…」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)

 

26: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:08:45.98 ID:0pPy8UwO
梨子「…寝た?」

 

花丸「…うん」

梨子「嘘つき。眠い?」

花丸「…程々に」

梨子「私全然」

花丸「ふーん」

 

27: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:09:24.21 ID:0pPy8UwO
梨子「花丸ちゃんのベッドで寝ていい?」

 

花丸「はい?」

梨子「お邪魔しまーす」

花丸「そっちの、はい、じゃないずら」

 

28: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:10:11.65 ID:0pPy8UwO
梨子「…はぁ、花丸ちゃんあったかーい」

 

花丸「手、つめたすぎでしょ」

梨子「末端冷え性なんだよね」

花丸「年増は大変だなぁ」

ボカッ

梨子「ぶつよ」

花丸「もう、ぶってる」

 

29: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:10:58.65 ID:0pPy8UwO

 

花丸「…梨子ちゃんと会って、だいぶ経ったね」

梨子「うん」

花丸「何件ぐらい一緒に解決したっけ?」

梨子「んー…初めて一緒に解決したヤクザの金本組から…」

梨子「食品偽装と麻薬売買、北条高校へのハッキング事件…」

花丸「懐かしいね」

梨子「ガイガー値の不正と、藤浪病院の臓器売買事件…」

梨子「あと、立て篭もりと…で全部かな?」

花丸「結構解決したなぁ…」

梨子「あと、ルビィちゃんの迷子事件も」

花丸「それ。一番大事」

 

30: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:11:30.55 ID:0pPy8UwO
梨子「警察に手を貸してるけど…副業の方は大丈夫?」

 

花丸「気にしてくれてるの?」

梨子「多少は…」

花丸「にしては、ガンガン依頼されてるような…」

梨子「ごめん…」

 

31: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:11:31.29 ID:0pPy8UwO
梨子「警察に手を貸してるけど…副業の方は大丈夫?」

 

花丸「気にしてくれてるの?」

梨子「多少は…」

花丸「にしては、ガンガン依頼されてるような…」

梨子「ごめん…」

 

32: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:12:13.27 ID:0pPy8UwO
花丸「警察との繋がりがバレて…クライアント数は減ったよ」

 

花丸「企業テロの片棒を担ぐような案件は、無くなった」

梨子「そっか…」

花丸「でも贔屓の情報屋が、上手くオラを売ってくれてるみたいで」

花丸「内部告発の下準備とか、不正データの探りとか」

花丸「最近は、正義のヒーローしてる」

梨子「かっこいいじゃない」

花丸「ふふ。気分は、悪くないずら」

 

33: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:12:43.50 ID:0pPy8UwO
梨子「…花丸ちゃん、ありがとうね」

 

花丸「何が?」

梨子「全部」

花丸「…何それ?」

梨子「いいじゃん」

花丸「…」

 

34: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:13:08.68 ID:0pPy8UwO
花丸「オラも…」

 

花丸「オラを誘ってくれて…ありがとう」

梨子「素直だね」

花丸「そんな気分なの」

梨子「…もう寝よっか」

花丸「うん」

 

35: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:14:46.29 ID:0pPy8UwO

 

「ねぇ」

「ん?」

「今回も頑張ろうね」

「…うん」

 

36: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:15:11.81 ID:0pPy8UwO


 

男A「お疲れ様です。機材の搬入に来ました」

警備「おぉ。ご苦労様。明日のライブのやつだね」

警備「荷物は…照明機材とアイドル達の小道具ね。チェックするよ」

男B「はい」

 

37: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:15:49.18 ID:0pPy8UwO
警備「ふむふむ…」

 

警備「女の子っていうのは分からんな…」

警備「こんな大量の粘土、何に使うんだろう」

男B「…ライブ中に工作するんですかね?」

警備「まぁいいよ。設置、大変だろうけど、頑張って」

男A「ありがとうございます」

 

38: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:16:36.53 ID:0pPy8UwO


 

花丸「今日はどうする?」シャカシャカ…

梨子「ラブライブ以外の怪しいファイルを精査するわ」シャカシャカ…

梨子「破壊されたファイルに、繋がる情報を探さないと…」ガラガラッペ

梨子「花丸ちゃんは?」

花丸「クラッシュファイルの復元は、諦めようと思うずら」

花丸「…でも、そうすると、手持ち無沙汰なんだよね」シャカシャカ…

梨子「宿題は?」

花丸「終わったよ」

梨子「えらーい。やる時間をあげようかと思ってた」

花丸「オラは子供か」

 

39: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:17:30.53 ID:0pPy8UwO
梨子「じゃあ、花丸ちゃんには、都度依頼するわ」

 

花丸「了解ずら」

梨子「…んー。でも、腑に落ちないのよね…」

花丸「何が?」

梨子「前任がラブライブのデータを持っていた理由よ」

梨子「私たちで入念に探ったのに、全く出てこない」

花丸「確かに」

 

40: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:17:56.68 ID:0pPy8UwO
梨子「大抵は金の流れから、捜査するのだけれど…」

 

梨子「それが綺麗なのに、何で情報を抜き取ったのかしら?」

花丸「ハッキングのきっかけねぇ…」

花丸「理由がないのに、ハッキングはしないし…」

花丸「理由があるのは誰…?」

梨子「うーん」

花丸「…っは!」

梨子「ん?」

花丸「わかったかもしれない!」ダッ!

梨子「ちょ、花丸ちゃん!?」

 

41: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:18:30.14 ID:0pPy8UwO

 

花丸「…っ!」カタカタ

花丸「ない…!ない…!見当たらない…!」カタカタ

梨子「何を探しているの?」

花丸「前任のPC内に残っているはずの…」カタカタ

花丸「ラブライブにアクセスしたログずら」カタカタ

梨子「!」

花丸「前任がデータを持っていたということは」

花丸「ラブライブにアクセスしなきゃいけないのに…!」

 

42: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:19:00.75 ID:0pPy8UwO
梨子「クラッカーが、ラブライブへのアクセスログを消したんじゃ?」

 

花丸「確かにログは、巧妙に改ざんされているずら」

花丸「でも隠さなきゃいけない理由が、ラブライブには無い」

梨子「組織の潔白は、私たちが証明したものね」

梨子「…破壊された3個のファイルが、そこに存在していた可能性は?」

花丸「知ってしまった前任が、闇討ちされるような情報を」

花丸「何回もサーバーにダイブしているオラが、見逃すわけないずら」

 

43: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:19:25.52 ID:0pPy8UwO
花丸「可能性は1つずら」

 

花丸「何者かがラブライブへクラッキングしたデータを…」

花丸「前任が、抜き取ったって事ずら」

花丸「そして、その抜き取ったサーバーには恐らく…」

梨子「壊された3個のファイルが、存在していたというわけね」

花丸「アクセスログ的に、それが答えずら」

 

44: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:20:23.06 ID:0pPy8UwO
梨子「…私達は、ラブライブ側に裏があって」

 

梨子「それを前任は追っていた、と思っていたけど…」

花丸「それは間違い」

花丸「むしろ、犯罪者に狙われていたんだ」

梨子「…やばい計画だと思う?」

花丸「同業者のパソコンに潜る危険を犯して、証拠を隠滅」

花丸「さらに、殺そうともしたんだ」

花丸「やばやばのやば子ちゃんずら」

 

45: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:21:50.34 ID:0pPy8UwO
梨子「花丸ちゃん。運営に脅迫が来てないかチェック」

 

梨子「あと、暴力団や左翼団体から、犯行声明が出てないかも確認して」

花丸「了解。梨子ちゃんは?」

梨子「ラブライブの本選は、今日の17時から…」

梨子「私は東京で、本選中止の交渉。ダメでも、警護に当たるわ」

花丸「会場で犯行が起きるとは、限らないずら」

梨子「えぇ。でも、従ってみるわ…私の直感に」

 

46: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:22:36.10 ID:0pPy8UwO


 

ピッ

花丸『もしもし。今、大丈夫?』

梨子「えぇ。今、東京についた所。何かでた?」

花丸『ISISの東アジアセクトの宗教団体、ドリスの会に不審な動きが』

梨子「イスラム国か…」

花丸『うん。イスラム教のコーランを盾にする、本物の畜生ずら』

梨子「…話を続けて」

 

48: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:23:08.58 ID:0pPy8UwO
花丸『ドリスの会の記録によると…』

 

花丸『金本組傘下のゼネコン企業、能見土木から』

花丸『トンネル発破用をうたった、爆薬133.4キロを買い付けたみたい』

梨子「ダイナマイト?」

花丸『爆破レポートを見る限り、軍用。C4ずら』

花丸『時限式信管4個の購入履歴も見つけた。既に東京に送られている』

梨子「金本組め…国内テロに加担する気か?」

 

49: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:23:54.10 ID:0pPy8UwO
花丸『で、設置場所と思われる場所なんだけど…』

 

梨子「…会場のアキバドーム」

花丸『正解。下請けの藤川建設にクラッキングの痕跡を見つけた』

花丸『アキバドームのCADデータが盗られてる』

梨子「なるほど…脅迫や犯行声明の類は?」

花丸『見つからない。事が終わってから発表する、厄介なタイプずら』

 

50: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:24:30.47 ID:0pPy8UwO
花丸『ただ、朗報がある』

 

梨子「なに?」

花丸『CADという特殊なファイルに、クラッカーが慣れていなかったのか』

花丸『アクセスログをサルベージできた』

梨子「ふむ…」

花丸『相手がクラッカーな以上、足は付くけど…』

花丸『オラなら追えるずら』

梨子「オッケー。じゃ、全部盗んで」

花丸『…そういう指示。嫌いじゃないよ』

 

51: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:24:58.51 ID:0pPy8UwO


 

クラッカーA「侵入された…!?」カタカタ

クラッカーB「ウィルスだ。第7から一気に感染しているぞ」カタカタ

クラッカーA「くっそ!させるかよ!」カタカタ

クラッカーB「…感染速度が早い…手慣れだな」カタカタ

クラッカーB「第6、第9区画はもうダメだ。破棄する」カタカタ

クラッカーA「何もんだよ!正義面のアノニマスか!?」カタカタ

 

52: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:25:29.31 ID:0pPy8UwO
クラッカーB「ウィルス解析。20種特定完了。ワクチンに対応させる」カタカタ

 

クラッカーB「だが、1種は不特定」カタカタ

クラッカーA「オリジナルだと?」カタカタ

クラッカーB「挙動観測に移行。類似ウィルスの特定。適時対応をさせる」カタカタ

クラッカーA「第3区画に防衛ラインを追加。第4区画にデコイを散布!」カタカタ

クラッカーB「これで、少しは時間が持つが…」

 

53: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:25:58.32 ID:0pPy8UwO
クラッカーA「…な、まずい!」

 

クラッカーA「第2区画に大量のアクセス!DDoSを受けている!」

クラッカーA「CPUがもう、持たないぞ!」

クラッカーB「IPを割って、本丸を直接来たか」

クラッカーB「解析サーバーを盗視されたら、終わりだ。隠蔽しろ」カタカタ

クラッカーA「無理だ…!解析サーバー…ダウン!スレーブも既に汚染されている!」カタカタ

クラッカーB「…ワクチン不活性化を確認。ウィルス、再増殖」

 

54: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:26:34.23 ID:0pPy8UwO
クラッカーA「畜生!もう、コマンドの受理すらままならない!」カタカタ

 

クラッカーB「まずいな。物理的にネットから遮断しよう」

クラッカーB「バックアップの準備は?」

クラッカーA「できている!第1区画を避難させるぞ!」カタカタ

クラッカーB「ん…?不特定1種の挙動確認完了。これは!おい、待て!」

花丸「…」カタカタッターン!

 

55: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:27:19.84 ID:0pPy8UwO
クラッカーA「…あ!」

 

クラッカーB「っち」

クラッカーB「…第一区画を踏み台に、バックアップデータを占領された」

クラッカーA「嘘だろ。アクセスをウィルスに偽装していたのか…?」

クラッカーB「探査ウィルスを確認。俺たちの場所も特定されただろう」

クラッカーA「なんてザマだよ!」

 

56: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:28:50.13 ID:0pPy8UwO
クラッカーA「警察だったら、もう終わりだ…!」

 

クラッカーB「こんな非合法な手を警察が使うか」

クラッカーB「軍の電子戦攻撃を受けたって方が、まだ説明がつく」

クラッカーA「リーダーに連絡するか?」

クラッカーB「汚染された回線は使うな。逆にチャンネルを閉じよう」

クラッカーB「そうすれば、向こうも異変に気がつく」

クラッカーA「くそ!倍返しだ!前と同じく、逆探知してハッカーを弾き殺す!」

 

57: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:29:50.93 ID:0pPy8UwO


 

梨子「解析班からデータが届いた、と連絡が来てるわ」

花丸『…良かったずら。あとはそっちの仕事だよ』

梨子「えぇ。爆弾の構成上、遠隔起爆装置は無いし…」

梨子「爆破時刻までに、爆弾処理班が無効化できると思うわ」

花丸『オラも読んでみたけど、比較的作りは簡単だったずら』

梨子「なんでわかるのよ…」

花丸『オラが軍事データに、ハッキングした事がないと思って?』

梨子「はぁ…」

 

58: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:30:30.57 ID:0pPy8UwO
梨子「ハッキングは、大丈夫だった?」

 

花丸『いい腕のクラッカーだったずら』

花丸『サーバーを破壊したから、安静にしているかと思ったら』

花丸『オラのウィルスを転用して、クラッキングを仕掛けてきたずら』

梨子「…大丈夫なの?」

花丸『データに影響はない』

梨子「そうじゃなくて…花丸ちゃんがよ」

花丸『うーん…踏み台として使った金本組のPCがやばいかな』

梨子「あっそう。心配して損しちゃった」

 

59: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:31:18.23 ID:0pPy8UwO
花丸『それより、説得は?』

 

梨子「なかなか、頭が硬いわ」

梨子「でも、爆弾が仕掛けてあると分かれば、重い腰もあげるでしょう」

花丸『…ダメだったら?』

梨子「決まってるじゃない」

梨子「公安らしく、脅すわ」

花丸『うーん。鬼悪魔梨子っぴーずら』

 

60: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:31:59.93 ID:0pPy8UwO


 

スタッフ「次、10番!リハーサルお願いしまーす!」

女の子「はーい!」

曜「…もうすぐ、最終リハーサルだけど、大丈夫?」

千歌「うぅ。お腹痛くなって来た…」

曜「あちゃー」

千歌「曜ちゃん、黒い鞄に黄色い瓶の薬があるから」

千歌「取ってきてくれるかなぁ?」

曜「かしこまり!」

 

61: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:33:22.04 ID:0pPy8UwO

 

曜「薬ーっと。あれー?こっちのカバンかなぁ…」

曜「おや、粘土?…あと、デジタル時計?」

曜「うーん…」

曜「…あ!これ戦争ゲームで見たことある!」

曜「…じゃあ、これ、爆っ!」

ドスッ!

曜「う、うぅ…」

実行犯A「…」

 

62: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:33:58.37 ID:0pPy8UwO


 

実行犯A「控え室に設置してあった爆弾が、女にバレた」

リーダー「で…?」

実行犯B「女は地下に寝かせた」

実行犯B「爆弾は俺の指紋でストップさせ、一度回収した」

実行犯A「…もう一度同じ場所に設置するか?」

リーダー「いや、変えよう」

 

63: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:34:47.37 ID:0pPy8UwO
リーダー「昨日計算して、もう1箇所、設置できる場所を見つけた」

 

リーダー「そっちに仕掛けよう」

実行犯B「いいのか?先にクラッカー共に聞くべきでは」

リーダー「そのクラッカーと、今連絡がつかない」

実行犯A・B「!」

 

64: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:35:16.56 ID:0pPy8UwO
実行犯A「…計画は中止か?」

 

リーダー「警察に顔が割れたと仮定して…」

リーダー「仕掛けた他の3つの爆弾は、もう回収できない」

リーダー「その前に逮捕されるだろうし、解除されるだろう」

実行犯B「失敗か…」

リーダー「失敗はさせない」

 

65: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:36:17.69 ID:0pPy8UwO
リーダー「欲を言えば、テロの中で大臣に消えてほしかったが…」

 

リーダー「今回は、日本でもテロが起こせる、という事例を作る事が先決だ」

リーダー「ドームの爆破さえ出来れば、呼び水となり、模倣者が現れる」

リーダー「意志の共有こそが、俺達の成功だ」

リーダー「そして幸いにも、イレギュラーは俺達に味方した」

リーダー「…この場所だ。ここに爆弾を仕掛けろ」

実行犯A・B「了解」

 

66: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:37:21.58 ID:0pPy8UwO


 

ザワザワ…ザワザワ….

トランシーバー『誘導班A、スタッフの誘導完了しました』

梨子「スタッフの中に実行犯が紛れている可能性が高い。探して」

トランシーバー『了解』

梨子「こちらもアイドル達の誘導が終わったわ」

梨子「点呼はまだだけど、処理班、爆弾の解除を始めて」

トランシーバー『処理班、了解』

梨子「ふぅ…」

千歌「あ、梨子ちゃんだ!」

 

67: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:37:51.38 ID:0pPy8UwO
梨子「え?あ…」

 

梨子(そうだ。参加してるんだった…)

千歌「なんか、機動隊みたいな格好だね?」

梨子「えっと、このラブライブの警備のバイトを応募して…」

千歌「タダで私達のライブ見ようとしたんだー。悪だねぇ」

梨子「あはは…」

 

68: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:38:41.45 ID:0pPy8UwO
千歌「でも、残念だよね。もしかすると中止になるんだって」

 

梨子「そうらしいね…」

千歌「機材トラブルらしいけど。リハの時は普通だったのになぁ」

梨子「うーん…」

梨子「あれ?曜ちゃんは?」

千歌「あ、それがね」

千歌「リハの時からいないんだ、曜ちゃん」

梨子「え?」

 

69: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:39:09.35 ID:0pPy8UwO
千歌「控え室にある薬を取ってくるようお願いしたら」

 

千歌「帰って来なかったんだよ」

梨子(控え室…爆弾が設置されている場所の一つ…)

千歌「どこ行ったんだろう…?」

トランシーバー『ジジ…』

トランシーバー『こちら、処理班D。対象を発見できず』

梨子「!」

 

70: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:39:59.32 ID:0pPy8UwO
千歌「あれ?何か、トラン…」

 

梨子「ち、千歌ちゃん!なんか本部に呼ばれちゃった!」

千歌「う、うん?」

梨子「千歌ちゃん、ここから動いちゃダメよ」

梨子「係員の言う事聞いてね!じゃ、また後で!」ダッ!

千歌「うん。バイバイなのだ…」

 

71: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:40:29.05 ID:0pPy8UwO

 

梨子「話が途切れた。処理班D、周囲の詮索は?」

トランシーバー『している。だが、見当たらない』

梨子「A、B、C。爆弾は?」

トランシーバー『A班、計画書通り。ただいま解除中』

トランシーバー『B班、同じく』

トランシーバー『C班、同じく』

梨子(どういう事?他は計画通りなのに…)

 

72: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:41:29.97 ID:0pPy8UwO
梨子「処理班班長。爆弾が外に出た可能性は?」

 

トランシーバー『30キロを超えるC4を抱えてたら、目立つだろう』

トランシーバー『ジジ…こちら誘導班。話は聞いている。が、荷物を持った人は居ない』

梨子「やはり、別の場所に仕掛けられているか…」

梨子「処理班Dは継続して付近を詮索」

梨子「誘導班、解析班で手の空いているものは、ドーム内で爆弾を探して」

梨子「あと、不確定だけど、ドーム内に女の子が残されている可能性もある」

梨子「同時に捜索を。私も向かうわ!」

トランシーバー『『『了解』』』

 

73: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:41:58.13 ID:0pPy8UwO

 

ピッピッピ

梨子「もしもし、花丸ちゃん!?」

花丸『中止は成功したのに、慌ただしいね。どうしたの?』

梨子「爆弾の一つが、計画書に書かれていた場所にない」

花丸『な!…持ち出されたっていうの?』

梨子「その可能性は低い」

花丸『じゃあ、別の場所に設置されたか…』

梨子「恐らく」

 

74: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:42:25.12 ID:0pPy8UwO
梨子「この爆弾って、無造作に仕掛けられてるんじゃなくて」

 

梨子「1個でドームを壊せるように、設置されてるのよね?」

花丸『うん。CADデータを元に3D物理演算エンジンでシミュレートしたけど』

花丸『支柱を折ることで、破壊は成功しているずら』

花丸『4個あるのは、いわば保険だね』

梨子「なら新しい設置場所も、ドームを壊せる場所の可能性が高い」

 

75: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:43:20.13 ID:0pPy8UwO

 

梨子『花丸ちゃん…』

花丸「分かってる。設置場所を探すんだね」

花丸「消えたC4の大きさは計画書通り?」

梨子『えぇ。等分されてるから、およそ33.4キロ』

花丸「わかった。エンジンで演算して、すぐ場所を特定する」

梨子『お願いね。急いで!』

ッピ

花丸「さぁて、もう一回金本組のサーバーでパワー稼ぐかぁ」

 

76: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:44:06.13 ID:0pPy8UwO


 

曜「うぅん…あいたた…首がぁー」

曜「なんで私、寝てて…あ、私、襲われたんだ」

曜「あと爆弾!みんなに、知らせなきゃ!」

曜「…ぐ!…足と手ににロープが巻かれて…」

曜「ど、ど、ど、どどうしよう…!」

 

77: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:44:58.14 ID:0pPy8UwO


 

花丸『もしもし。大丈夫?』

梨子「大丈夫に…聞こえる?」ハァハァ…

花丸『ご、ごめん。でも、わかったずら。場所は1階の電気室』

梨子「支柱よりだいぶ離れているけど?」

花丸『うん。ここは他の設置場所のように、支柱は破壊できない』

花丸『けど、近くのガス管を破壊して、誘爆させることで…』

花丸『ドーム全体を同じ状況まで持っていける』

 

78: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:45:38.46 ID:0pPy8UwO
梨子「成功率は?」

 

花丸『84%』

梨子「ちょっと低いわね」

花丸『うん。ただ、消防署をハックして、火災装置に偽装信号を送ったけど』

花丸『スプリンクラーの作動が確認できなかった』

花丸『確度は高いずら』

梨子「なるほど、了解。電気室ね。近くにいるわ!確認する!」

花丸『部屋が広いから、誘導する。入ったら教えて』

梨子「えぇ、よろしく」

 

79: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:47:43.05 ID:0pPy8UwO

 

花丸『…その突き当たりの配電盤ずら』

梨子「これね…あ、見つけた!」

梨子「…っ!」

花丸『よかった。あとは爆弾処理班を呼んで、解除ずら』

梨子「…」

 

80: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:49:47.37 ID:0pPy8UwO
梨子「…」

 

花丸『梨子ちゃん?』

梨子「だめだ…」

花丸『え?』

梨子「間に合わない。あと、17分で爆発しちゃう…」

花丸『!』

 

81: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:50:25.48 ID:0pPy8UwO
花丸『嘘!他の爆弾はまだあと45分は余裕があるはず!』

 

梨子「解除されるのを見越して、時間を早く設定したのかも…」

梨子「今から、処理班を呼んでも、解除できないわ」

花丸『まずいよ!梨子ちゃん、早く逃げるずら!』

梨子「それも…できない」

花丸『なんで!?』

梨子「…ドームの中に、渡辺さんが残っている」

花丸『そんな!』

 

82: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:50:25.27 ID:0pPy8UwO
花丸『嘘!他の爆弾はまだあと45分は余裕があるはず!』

 

梨子「解除されるのを見越して、時間を早く設定したのかも…」

梨子「今から、処理班を呼んでも、解除できないわ」

花丸『まずいよ!梨子ちゃん、早く逃げるずら!』

梨子「それも…できない」

花丸『なんで!?』

梨子「…ドームの中に、渡辺さんが残っている」

花丸『そんな!』

 

83: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:52:19.54 ID:0pPy8UwO

 

花丸「くぅ!一旦冷静に!落ち着こう!」

梨子『…え?』

梨子『私は落ち着いてるけど?』

花丸「…へ?」

梨子『焦ってるのは、花丸ちゃんだけ』

花丸「…」

花丸「くふふふ…ははは」

花丸「相変わらず、強がりずら」

梨子『ふふふ』

 

84: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:52:56.60 ID:0pPy8UwO

 

梨子「さ、やるわよ。花丸ちゃん」

梨子「全力でバックアップをお願い」

花丸「ビデオにして、こっちにも写して」

花丸「…ミスって別のコード切らないでよ?」

梨子「そっちこそ。間違えて死んだら、地獄で逮捕するから」

 

85: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:53:32.71 ID:0pPy8UwO


 

処理班員A「避難終わりました!」

処理班班長「これで全員だな。爆弾は凍結しておけ」

処理班員B「…あとは、桜内さんが対応している爆弾だけか」

処理班班長「解除自体は10分程度で終わるが…」

処理班班長「それもプロが行っての結果だ」

処理班員A「女の子を捜索していた班も、避難完了したそうです」

処理班員B「見つからなかったみたいですが…」

処理班班長「桜内…頼んだぞ…」

 

86: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:54:01.15 ID:0pPy8UwO


 

花丸「…蓋を開けて」

梨子『はい』カチャ

花丸「うん。マニュアル通りだね。その左の紫のコードをカット」カタカタ

梨子『オッケー』パチッ

花丸「ふぅ。これで、振動式圧力センサーとの連携は切れた」

花丸「あと何分?」

梨子『2分』

花丸「ギリギリだった。でも、あとは時限装置を切るだけ」

花丸「右下、赤い箱を開けて。センサーが切れたから、大丈夫ずら」

梨子『了解』

 

87: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:54:52.27 ID:0pPy8UwO

 

梨子「…コードが2本あるわ。どっち?」

花丸『えっと…え、2本?』

梨子「えぇ。黄色と、緑」

花丸『そこは赤いコードだけのはず…!探して!』

梨子「いえ、見当たらないわ。ほら、ビデオをみて」

花丸『本当だ…ない…』

 

88: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:55:36.61 ID:0pPy8UwO

 

花丸「こんなところに、トラップなんて!」カタカタ

花丸「2本のコードの繋がっている先、追える!?」

梨子『両方とも、一度、単三電池に繋がっているみたい』

花丸「ありえない。1本はタイマーと直結しているはず」

花丸「ソケット部分で隠蔽しているんだ!」

梨子『電池を外さないと、内部がどうなっているかわからないけど…』

花丸「ダメずら!これは電気の供給が切れたら爆発する…」

花丸「単純だけど、強力なブービートラップずら!」

 

89: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:56:36.41 ID:0pPy8UwO

 

梨子「じゃあ、間違えた方を切ったら」

花丸『爆発…する』

梨子「ふぅ…ここまで来たのに…」

花丸『諦めちゃダメずら!待ってて、必ずヒントを見つけるずら!』

梨子「えぇ。お願い…」

 

90: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:57:08.78 ID:0pPy8UwO

梨子「…処理班。聞こえてる?」

トランシーバー『こちら、処理班。はい』

梨子「時限装置の解除のコード、何色だった?」

トランシーバー『…赤でした。2本はありませんでした』

梨子「そう…ありがとう」

トランシーバー『…ご武運を。通信アウト』

梨子「あと、1分30秒…」

 

91: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:57:48.23 ID:0pPy8UwO

 

花丸(考えろ、考えろずら!)

花丸(本来なかった、即席のブービートラップ)

花丸(なのに、わざわざメジャーな赤や黒のコードじゃなく…)

花丸(黄色と緑にしたのはなぜずら!)

花丸(万が一の事を考えて、色をつけた?)

花丸(いや、この爆弾を犯罪者が、止めるつもりはない)

花丸(じゃあ、この色が示すのは…オラ達へのメッセージ!)

花丸(色の意味が分かれば!)カタカタ!

 

92: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:58:29.87 ID:0pPy8UwO

梨子「…花丸ちゃん?」

花丸「うっさい!今忙しい!」カタカタ

梨子「あと50秒を切ったわ」

花丸「あと50秒もあるんだよ!色の意味を考えて!」カタカタ

梨子「色の…意味?」

花丸「そう、なんでもいい!この配色にしたのには意味があるはず!」カタカタ

梨子「近くにあったコードを使ったんじゃ…」

花丸「じゃあ、なんで近くにあったのか考えてよ!」

 

93: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 17:59:37.40 ID:0pPy8UwO

梨子「…無理よ。そんなのわかりっこない」

花丸「諦めるな!思考をやめたら死ぬずら!」

梨子「そうね…でも、もう残り30秒」

梨子「…花丸ちゃん、私ね」

梨子「ここは、賭けてみようと思うの。直感って奴に」

花丸「バカな事言ってないで、考えろって言ってるずら!」

梨子「…落ち着いて。クールになるの」

梨子「ねぇ、花丸ちゃんどっちの色が好き?」

 

94: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:01:28.32 ID:0pPy8UwO
花丸「そんな質問、答えられない!」

 

梨子「…お願いよ。私の直感がこの質問をすべきだって言ってるの」

花丸「責任取れないよ!」

梨子「お願い。もう、私も…耐えられない…」

花丸「!」

梨子「怖いんだよ!花丸ちゃん!答えてよ!」

花丸「くぅ…!」

花丸「うわぁぁ!!黄色だよ!黄色が好きだよ!」

 

 

95: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:03:37.35 ID:0pPy8UwO

花丸「はぁ。はぁ」

梨子「…」

花丸「ちくしょう、ちくしょう…」ガンッ!

梨子「私もね、花丸ちゃんには黄色が似合うと思ってるんだ」

梨子「じゃあ、私が切るのは…」

花丸「梨子ちゃん!!待って!!」

梨子「…じゃあね。この数ヶ月、楽しかった」

花丸「梨子ちゃぁぁあん!!!」

パチッ…

 

96: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:04:06.88 ID:0pPy8UwO


 





 

97: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:05:09.08 ID:0pPy8UwO
花丸「…」カタカタ…

 

花丸「…」カタカタッターン…

ガラッ

国木田祖母「おや、花丸。まだ寝巻きかい?」

花丸「…うん」

国木田祖母「今日は御墓参りに行くと、言ってたでしょ?」

花丸「うん…あ、もう、こんな時間ずら」

国木田祖母「お花、玄関に用意しておいたから、持って行きなさい」

花丸「…ありがとう。おばあちゃん」

 

98: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:05:48.26 ID:0pPy8UwO


 

ザッザッ…

花丸「…」

花丸「…梨子ちゃん」

梨子「…来てくれたんだ」

花丸「うん」

梨子「立派なお花ね」

花丸「おばあちゃんが用意してくれた」

花丸「手を合わせても、いいかな?」

梨子「是非。お願い」

 

99: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:06:42.25 ID:0pPy8UwO
花丸「…」

 

梨子「あの子も喜んでると思うわ…」

花丸「だと、いいな」

梨子「ごめんね…ずっと入院してるって嘘ついて」

花丸「いいずら。昏睡状態が1ヶ月を超えたあたりから」

花丸「なんとなく、気が付いてたずら」

梨子「そう…」

 

100: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:07:08.43 ID:0pPy8UwO
花丸「今回の事件…元はと言えば前任が…」

 

花丸「ラブライブの情報を守り通してくれたから、明るみになったずら」

梨子「…えぇ」

梨子「でなきゃ、今頃3万人の犠牲者が出ていた」

花丸「ヒーローだよ。本当の…」

花丸「犯人は捕まったの?」

梨子「もちろん。報道管制を敷いてるから、明るみになってないけど」

花丸「そっか」

梨子「日本でテロが起きようとしていた事実は消えたわ」

梨子「でも、前任が残した事。私達は忘れない」

花丸「うん…」

 

101: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:07:50.44 ID:0pPy8UwO
梨子「結局、正解のコードを切れたんだけど…」

 

梨子「花丸ちゃんの言ってた色の意味、分かった?」

花丸「さっぱりずら」

梨子「あらまぁ」

花丸「ただ、コーランの中で、緑って縁起がよくて」

花丸「それを断ち切る行為だ、っていうのに掛けたんだと思う」

梨子「ふーん」

梨子「花丸ちゃんが黄色が好き。の方が、私には説得力あるかな」

花丸「…なんだそれ」

 

102: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:08:14.50 ID:0pPy8UwO
花丸「そういえば、梨子ちゃん」

 

花丸「鞠莉ちゃんから聞いたけど、連休明けたら、転校するんだって?」

梨子「情報早いね」

梨子「そうよ。前任が追っていたものも、見つかったし」

梨子「小原とヤクザとの繋がりも見当たらなかった…」

梨子「私は新しい場所で、潜入調査をするわ」

花丸「そっか」

 

103: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:08:46.85 ID:0pPy8UwO
梨子「ねぇ、寂しい?」

 

花丸「別に」

梨子「素直じゃないよねー」

梨子「あの録画してたビデオ通話、また、流そうか?」

梨子「梨子ちゃぁぁぁんって?」

ベシッ

花丸「やめるずら」

梨子「へへへ。はい」

 

104: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:09:26.33 ID:0pPy8UwO

 

花丸「元気そうでよかった。オラ、そろそろ行くずら」

梨子「そう…」

梨子「また色々依頼すると思うけど、よろしくね」

花丸「うん。比較的優先して処理してあげる」

梨子「ありがとう…」

 

105: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:09:57.32 ID:0pPy8UwO
梨子「ねぇ、花丸ちゃん」

 

花丸「ん?」

梨子「…また会えるよね?」

 

106: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:11:17.59 ID:0pPy8UwO

花丸「…ふ」

花丸「オラはハッカー」

花丸「梨子ちゃんがネットに繋がっている時、オラは側にいるよ」

花丸「オラはハッカー3」  終わり

 

107: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/04(日) 18:12:35.89 ID:0pPy8UwO
完結です。読んでいただきありがとうございました。

 

実在の人物や団体、阪神とは関係ありません。

また、スレ立て代行してくださったかた、ありがとうございました。

 

131: 1(茸) 2018/02/05(月) 00:01:18.78 ID:KtgVWATp
コメント沢山ありがとうございます…!

 

初のSSで、シリーズ化と言う無謀を完結出来たのは、
皆さまのお陰だと思っています。

2話も、鞠莉が可哀想というコメントからヒントを貰い、
今回も、ラブライブ関係ない、と言うツッコミのお陰で書けました。

完結はしましたが・・・
またハッカー花丸ちゃんを書きたくなると思うので、
その時は、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

以下、同作者さんのおまけです。(by 管理人

 

147: 1(茸) 2018/02/06(火) 03:07:38.77 ID:ag8L7Qf6
— — —
— —

 

花丸「オラはハッカー:千歌ちゃんは悪友」


— —
— — —

 

148: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/06(火) 03:12:03.26 ID:ag8L7Qf6
深夜の悪ノリ

 

花丸「…ずら!」

千歌「かしこーい!」

ワイワイ ワイワイ!!

善子「…ふう」

善子「最近、あいつ、よく高海先輩とつるんでるね」

ルビィ「う、うん…」

ルビィ「で、でも、楽しそうだし、ルビィはいいと思うな」

善子「ま、桜内さんが転校してから…」

善子「露骨にテンション下がってたから、ちょっと安心してるわ」

ルビィ「そうだね!」ニコッ

 

149: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/06(火) 03:15:26.95 ID:ag8L7Qf6
曜「お、千歌ちゃん、また花丸ちゃんと…」

 

善子「わ、渡辺先輩!おはようございます!」

ルビィ「お、おはようございます!」

曜「うん。おはよー。かしこまらなくていいよー」

曜「てか、ごめんね。千歌ちゃんが君達の友達取っちゃって」

善子「いえいえ。いくらでも持ってってください。あのズラ丸は」

曜「あはは」

 

150: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/06(火) 03:20:59.77 ID:ag8L7Qf6
曜「でも、最近手の込んだイタズラを、あの二人がしてるみたいでさー…」

 

善子「花丸が…イタズラですか?」

曜「あれ?あんまり、そういう事しないタイプなの?花丸ちゃんって」

善子「私の知る限りでは、はい」

ルビィ「うゅ」

曜「あちゃー。じゃあ、千歌ちゃんが吹き込んでんだなぁ」

曜「まじで、そろそろストップしないと…」

曜「堪忍袋が切れそうな奴が、一人いるんだよねー」

ルビィ「そ、そんな…」

 

151: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/06(火) 03:25:21.85 ID:ag8L7Qf6
善子「誰なんですか?その、イタズラに迷惑してるのは?」

 

曜「んー。迷惑っていうか、気にくわないって感じなのかな?」

曜「ブチギレそうなのは….」

果南「わ・た・し・だ・よ」

ルビィ「ピギィ!」

善子「ひ、ひぇ!」

 

152: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/06(火) 03:29:56.46 ID:ag8L7Qf6
果南「曜。千歌を見張っとけって言ったよね?」

 

曜「あははは…」

ルビィ「ま、松浦さん…」

果南「お、ルビィじゃん。久しぶり」

ルビィ「うゅ…あの、そんなに花丸ちゃんに怒ってるんですか?」

果南「激おこだね」

ルビィ「ピギィ…」

 

153: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/06(火) 03:34:58.26 ID:ag8L7Qf6
ルビィ「で、でも、花丸ちゃんはそんなイタズラなんて…」

 

果南「いいや。するね」

果南「家庭科室の洗剤をぶちまけたのも」

果南「花壇に芋植えたのも、全部あいつらだね」

曜「でも、防犯カメラに映ってなかったんでしょ?」

果南「でも、あいつらなの!!」

善子「あはは…こえー…」

果南「ん?」

善子「むぐ….」

 

154: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/06(火) 03:40:09.01 ID:ag8L7Qf6
果南「鞠莉も、可愛げがあるから、ほっときなさいって言ってるけど…」

 

果南「甘すぎるね!」

果南「必ず、次こそは尻尾を捕まえてやる!」パキポキ…

善子「あの、花丸の奴、そんなに肉体系じゃないんで…」

善子「お手柔らかにしてやってくださいね…?」

ルビィ「うゅ…」

曜「ほーんと、平和だなぁ…」

曜「千歌ちゃんも、ロープで縛られる前にやめといたほうがいいのに〜」

 

155: 名無しで叶える物語(茸) 2018/02/06(火) 03:45:32.30 ID:ag8L7Qf6
— — —

 

花丸「でね!次やろうと思うのは…,」

千歌「うんうん」

花丸「自転車の…ゴニョゴニョ…ずら!」

千歌「あはは!かしこーい!」

花丸「早速、駐輪禁止切符切られてる自転車に成敗ずら!」

千歌「オー!」

 

千歌ちゃんは悪友 終わり

引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1517730691/